ゲスト 大竹恵美子さん(NPO法人ぷらちなくらぶ元理事長)
<2019年2月5日放送>
<MC>工藤理佳子
<プロフィール>
子ども時代、人とは違う見方や考えをして怒られる事が有ってもお節介に溢れた昭和のど真ん中のお陰で心の力を付け、そこそこ幸せな生活を送って来た。
そしてお節介好きな大人になり、近所の子ども達を巻き込んで皆で餃子つくりしよう!BBQやろう!ハロウィン遣ろう!探検行こう!禁止事項の無い公園作りしよう!ボランティアしよう!施設巡りしよう!と興味本位の軽い乗りで様々な高齢者や障害者、子育て環境や福祉の世界を知る。
そこから制度・ルールと生活者の感覚との齟齬を感じ、大田区役所へ一生活者として一人で話に行くも玉砕。
数年後に縁あって足立区へ。
周囲にいた人達に子育て施策や大田区時代にやっていた事など話すと皆から「大竹さんなら出来るよ!」と言われ調子に乗って2001年NPO法人ぷらちなくらぶ設立。気持ちは大田区時代と変わらず「生活者として現場の実態を行政へ伝え制度に活かす」。
子育て支援課へ問題提起(当時の子育て施策がシングルマザーと非課税世帯のみで、孤立した子育ての課題も大きい)をする中で全国初の試みとなる新規事業の立上げや初の公設民営の子育てサロン運営等を進め高齢者や障がい者の事業も含め企業や大学と連携して展開した。
縦割り行政の中で困難の有った高齢・障がい・子育ての福祉3分野を法人内で連携させ設立から16年間理事長を務め2017春に辞める時には250人の雇用(9割が非常勤)をする組織を事務局長へバトンを渡した。
その16年の間にプライベートでは夫の死、息子の不調、実父の介護という課題を抱えていた。
辞職後、プライベートの課題は整理され、今は要介護5の父との生活を楽しみつつも多岐に亘り営利及び非営利組織のサポート(設立、運営、承継など)をしている。
★現在の想い(父の介護生活から 介護をされている方々へ)
生きているというのは「自分らしさ」を大切にする事。
異端児だった子ども時代に「私らしさ」を認めてくれた父の存在が心の支えになって何とか道を外れる事なくそこそこ幸せな人生を送れて来た事を思うと、要介護となった父の「自分らしさ」をどれだけ大切に出来るか。
父は元々、努力家で(私と大違い^^)自分に厳しい人だった。
なので要介護5という非常に重度な状態にあっても少しでも出来る事(箸で食事をする等)はさせている。
しかし父が今の自分に落胆する様子を見た時に、この様な状態になっても生かされ続けている事を「神様の試し」と私は思っています。
そして父の人生を考えると共に介護者の私の人生も考えます。介護生活に限界を感じる事も多々あり施設入所も視野に入れて検討は続けています。
私自身、今までの活動の流れで主任介護支援専門員という資格もあり当事者という事と共に「介護離職、介護虐待、介護心中、介護殺人を無くす」という事に焦点をあて制度を考えたい。
介護生活をしている人の中には、親が要介護状態になる事で4・50代の働き盛りの子どもが仕事の一線から退く(介護離職まで行かなくても重要なポストを外れたりパートタイム等へ)事になり、その家庭の経済的社会的な損失を引き起している。それは社会全体の損失にも繋がっている。
そのストレスから来る介護虐待(区内で400件/年)・心中・殺人は個人の問題では無く社会の問題という視点を持って皆で考えて貰いたい。
それ等を無くす為に途切れなく柔軟に在宅ケアができる事業(小規模多機能型居宅介護)もある事なども知って欲しい。
そして医療偏重の価値観によって財政が圧迫され介護に予算が回らなくなっている事も考えて欲しい。
ただし適切な医療は躊躇せずキチンと受ける事は大前提。
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